小学生(3年生~4年生)の自由研究にお悩みなら、星や星座の観察はいかがですか?
小学3~4年生ともなると、低学年の頃のようなあまりに簡単すぎるテーマは選べませんよね。かといって、1から10まで全て自分でやるというのも、内容によっては3年生はまだまだ難しい年齢です。
多少大人のフォローが必要ですが、星の観察は小学3~4年生でも主体となってできる自由研究なのでおすすめです!
目次
3年生~4年生くらいに星の観察はピッタリ!

理科の授業がはじまるタイミング!
小学校低学年までの必修科目は国語、算数、生活、音楽、図画工作、体育、道徳の7科目でした。
ここに、3年生から理科が加わります。
自由研究で星の観察をやり遂げることで、理科が好きな子はさらに好きに、苦手意識がある子は、以前よりも理科という教科に興味がもてるのではないでしょうか?
3年生は1つの星だけ観察するのがオススメ
環境によっては星がたくさん見られると思いますが、観察する星の数が多いと、見るのもまとめるのも3年生には大変です。
夏の星空の観察、などのテーマもステキですが、対象となる星の数がとても多くなります。そのテーマのときは、高学年の自由研究として取り組むのがオススメです。
小学3年生なら、1つの星または1つの星座だけの観察でじゅうぶんです。実際に星の観察を授業で習うのは4年生なので、無理をすることはありません!
もちろん星が大好きで、時間にも余裕があって、たくさんの星を観察したい!という3年生もいると思うので、その子に合わせた自由研究にしたいですね。
星の観察に必要なものは?

実際に親子そろって星を見に行きましょう!
普段は夜に外出することなんて少ないですが、夏休みにパパやママと星空を観に行くことは小学生にとってステキな思い出になること間違いなしです!
星座観察でのおすすめ持ち物
- 星座早見盤
- 懐中電灯
- 虫よけ
- 画用紙
- メモと筆記用具
- あれば双眼鏡、望遠鏡
かんたん!小学3年生にオススメの星座早見盤
渡辺教具製作所さんの星座早見盤です。
紙ではなく、プラスチックのお皿のような素材でできているので耐久性が抜群です。全国の学校でも使われているんですよ。
他にも無料ダウンロードできるものや、アプリなどもあります。学校によっては4年生の時、星座早見盤を必ず購入しなくてはいけないので、より丈夫なものが安心ですね。
超便利!オススメの双眼鏡
ビクセンさんの双眼鏡。
天体・星空観察におすすめされている双眼鏡の中では安価で防水性もあります。また、天体望遠鏡も販売しているメーカーなので、星の観察にピッタリですね。
観察時に注意すること
夏とはいえ、夜は気温が低いです。寒さ対策と虫よけ対策を兼ねて、長袖長ズボンで出かけましょう。同じ理由でサンダルではなく、靴下+運動靴がオススメです。
夜、暗くなってからの外出なので、お子さんには必ず大人が付き添いましょう。
星・星座の観察方法

星がどう動いているか、時間ごとに観察します。
観察する手順
①観察する場所を決める
- 星を観察する場所を決め、画用紙に背景を描きます。
- どこの場所なのか、自分だけわかればよいので、簡単な絵で大丈夫です。
- 大きな木、大きな建物など目印になるものを必ず描きましょう。
②観察する星を決める
- 星座早見版を使って、観察する星を決めます。
- 1番明るく見える星を選ぶと観察しやすいですね。
- あとは画用紙に星、見た時間、星の色など気が付いたことを書きます。
- それを、時間を追って記録します。
星が見えない場合は!?

夜外に出ればたくさんの星が見られるよ、という環境の方は羨ましいですし、問題ありません。住んでいる場所によっては、星なんて全然見られないよ、という方もいるかと思います。

かといって、小学校の自由研究のために、どこか星の観察ができる場所へ遠出する時間の余裕も無い、そんな場合もありますよね…?
そんなときはどうすれば良いのか、以下に解説します!
都会でも見える1等星があった!

全然星が見えないよ~と思っていても、よーく見ると1つか2つは夜空にキラッと光っていませんか?
それはきっとこれからご紹介する、夏の1等星のどれかです。とくにベガとアルタイルは、七夕祭りのおりひめ様とひこ星様の星なので、小学3年生にも馴染みがあって、興味が持てるのではないでしょうか。
ちなみに○等星とは、地球から見てどのくらい明るく見えているかを数値化したものです。数値が小さいほど明るい星ということになり、1.5等星より明るい星をまとめて1等星と呼んでいるそうですよ。
こちらの動画では、夏の大三角を説明しています。
ベガ
夏の夜空で最も明るく輝いている星です。真夏に青白く輝いている星。七夕祭りのおりひめ様の星です。
- 星座:こと座
- 温度;約9600度 青白
- 等級:0.0等
- 距離:約25光年
アルタイル
天の川(都会では見えません)を挟んでベガの反対側に見える白い星。ベガに対しては少し暗く見える、七夕祭りのひこぼし様の星です。
- 星座:わし座
- 温度:約7500度 白
- 等級:0.7等
- 距離:約17光年
デネブ
こと座のベガ、わし座のアルタイルと共に夏の大三角を作る星です。夏の大三角の中で1番暗い白い星です。
- 星座:はくちょう座
- 温度:9200度 白
- 等級:1.2等
- 距離:約1400光年(1等星の中で、地球から1番遠いそうですよ)
アンタレス
ちょうどサソリ座の心臓部分に位置しています。
- 星座:さそり座
- 温度:約35600度 赤
- 等級:0.9等
- 距離:約550光年
星の観察にお役立ち情報

星の高さを握りこぶしではかる
だいたいの星の高さをにぎりこぶしを使って測れるんです!特別な準備も必要なく、お手軽です。
- まず、にぎりこぶしの上が目線と水平になるようにあわせます。
- その上に、もうひとつにぎりこぶしをのせます。
にぎりこぶしひとつ分の角度は、だいたい10度です。自分のはかりたい星の高さまで、にぎりこぶしをのせていきます。
星座早見版の使いかた
子供の頃に使った記憶がありますが、もう忘れちゃっていませんか?
外側についている月日のメモリと、内側についている時刻のメモリを、観察する日時に合わせます。どの方角の星を観察したいのかを決め、方位磁針を使って、見たい方角に向かって立ちます。
星座早見版を、向いている方角のメモリを下にして夜空の星と見比べます。
方位磁針の使いかた
ご存じと思いますがいざ子どもに教えるとなると、曖昧な説明になってしまったり…。
目印にした大きな建物の方角を調べます。まず建物に対して、まっすぐに向きます。次に、方位磁針を手のひらの上に平らに持ちます。
色がついた針に、文字盤の北をあわせます。この時、文字盤の正面の文字が、体の向いている方角です。
自由研究は楽しく

どんな場所でも、1つ2つ、星が見られるはずです。星座にはそれぞれに関係する星座物語もあるので、その内容も合わせて記録してもいいですね。
はじめにお伝えしたように、星の観察は学校では4年生で学習する内容です。あまり無理せず、できる範囲で自由研究に取り組みたいですね。
また、夜暗い中の外出なので足元には十分気を付けて、虫よけも万全に、安全に楽しく観察してくださいね。
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